想い寄り添う看護
先日の出来事をご紹介します。
90歳代の患者様が入院してこられました。
状態があまり良くありません。
家族様より、「孫の成人式の晴れ着姿を見せてあげたいんです。しかし、それまで持つでしょうか?」と申し出がありました。
当院も新型コロナウイルス感染症の影響で面会禁止の中ですが、家族様の要望もあり、感染対策を行ったうえで短時間の面会の許可がおりました。
成人式を終え、遠方より直行で病院に寄られました。
家族様は「おばあちゃんのかんざしもしているよ。見て」と何度もお声をかけていらっしゃいました。
意識朦朧の中、綺麗なお孫さんの晴れ着姿を見ることができた様子で、患者様は「お見合いか」と返すことができました。
そんな温かい場面もありましたが、、、
翌日の朝、旅立っていかれました。
家族様より、「最後に孫の晴れ着姿を見てもらえて良かった。本当にありがとうございました」と感謝していただきました。
禁止ばかり続く中ですが、少しでも患者様・家族様の想いに近づき、寄り添う看護を目指していきたいと思います。
看護主任 神崎